睡眠時無呼吸症候群とその対処法。
はじめに
睡眠は健康や美容を維持する上で人間とって必要不可欠な習慣です。睡眠バランスが崩れると生活リズムが乱れ、生活習慣病に繋がる恐れがあります。今回は睡眠の中でも睡眠時無呼吸症候群についてまとめてみましたのでご参照ください。
最近疲れが取れにくいと感じていませんか?
昨晩は早く寝たはずなのに授業中や仕事中でも急に睡魔に襲われることはありませんか?こんなあなたは、 もしかすると「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
テレビや雑誌等でこの言葉を見たことがあるのではないでしょうか?
しかし、これが一体どういう状態をいうのか。
もしくは、自分が果たしてこの状況なのか、分からないという人はいませんか?
無呼吸は、放っておけば毎日の疲れがとれないのはもちろんのこと、体に病を引き起こしてしまう原因になることだってあるのです。
睡眠時無呼吸症候群とは!?
よく耳にする言葉ですが、一体これはどういう状態を言うのでしょ うか。
睡眠時無呼吸とは、睡眠中に呼吸が一時的に停止するあるいは呼吸が浅くなる症状のことを言います。
この呼吸の状態は数秒から数分間に渡ります。
こうした呼吸障害は頻繁に起こり、一時間に 30 回も起こる場合も あります。
その後、呼吸は通常の状態に戻りますが、息が詰まるような呼吸に なることもあります。
自分の彼や旦那さまがこのような状態を起こしていたとしたら、それは「睡眠無呼吸」を起こしているといって間違いありません。
この状態は熟睡を妨げ、十分な睡眠時間を取ることができなくなり ます。
睡眠時無呼吸によって疲労感や日中の眠気が起こります。こうした症状は診断が難しい症状の 1 つです。
また通常の医師の検査では発見することができません。
最近疲れが抜けていないなと思って、医師に相談すると ビタミン B や D を処方されることでしょう。
ですから、皆さんもてっきり“ただの疲れだ”と思ってしまうようです。
この無呼吸であるということに気づきにくいのには、もう一点理由があります。
それは、この症状が睡眠中に起こるからであり、誰かが自分の呼吸の不自然さに気づくまでは自分でも気づくことがな いという点です。
もちろん、パートナーと同じ寝室で休んでいたとしても、相手が熟睡していれば分からないでしょう。
睡眠中に誰かが気づくことがこの症状の最大の発見方法です。
それでも自分が睡眠時無呼吸であるという自覚を持つことは難しいのです。
それは「まさか自分が?」という思いがそういう風に思わせているのかもしれません。
現在、何百人という成人が睡眠時無呼吸を気づかずに患っています。
もしかしたら、あなたもしくは、あなたの周りにも気づかずにかかってしまっているかもしれないのです。
どんな人が無呼吸症候群になりやすいのか?
では、実際に自分で気づく事ができない場合(もしくはパートナー が気づけない場合)は、何をもって「無呼吸かもしれない」 ということを疑えばいいのでしょうか。
ひとつには「最近極端に疲れている」 または「居眠りしがちである」ということです。
もうひとつ疑うべきポイントがあります。 それは「体型」です。
無呼吸にかかっている人の多くが、肥満体質や体重増加という事実があります。
なぜかということについては、後に詳しく書かせていただきますが、 簡単にいえば、圧迫ということでしょうか。
さらには、この症状を患っている人の割合は、女性よりも男性の方が多く、また年齢とともにこの症状を発症し易くなります。
また疑うべきポイントでありませんが、性別においても男性・女性では差があります。
特に女性は、閉経後にこの症状を起こし易くなります。
アフリカ系アメリカ人やヒスパニック、太平洋圏の住人のようにご く少数派の人々は他の地域の人達よりも睡眠時無呼吸を起こし易いという研究結果もあります。
この症状は遺伝によっても起こります。
喉や口や鼻の軌道が細い場合にこの症状は起こりやすいと言われています。ですから遺伝により身体的な構造上でのリスクも関係してくるのです。
もし、家族に気になる様子の人がいるようであれば、あなた自身も(今はそうでなくても)いずれそうなってしまうかもしれません。
体重超過や食生活、周囲に無呼吸症候群の方がいないかどうかなどに注意をはらい十分気をつけましょう。
また、扁桃腺細胞が通常よりも大きい子供も睡眠時無呼吸を起こす場合が あります。
もしも、お子様が以前に病院でそのように、診断されたことがあれ ば気をつけて睡眠中を確認してあげてください。
子どもはほとんどの場合、睡眠障害を起こす事はありません。
しかし、まれに睡眠障害を起こして昼間の勉強に、差し支えのある 状態になる場合もあるのです。
くれぐれも注意して、見てあげましょう。
睡眠時無呼吸症候群を引き起こす習慣
以下の条件によっても睡眠時無呼吸が起こります。
· 喫煙
· 高血圧
· 脳卒中の可能性がある · 心臓疾患
特に喫煙している人は、喫煙していない人に比べてかかり やすいという報告も出ています。
ですから、もしも「睡眠障害」という診断をくだされたのであれば、 しばらくの間禁煙してみるのもいいかもしれません。
睡眠が大切なわけ
そもそも睡眠障害だと何が問題なの?と思いませんか?
いくら昼間眠くても、本当に眠さを抑えたい重要な何かがあるので あれば、最近ではとても優秀なドリンク等が販売されています。
それなのに、なぜ人は眠りの質にこだわるのか。それは「睡眠」が人間にとってとても重要だからです。
睡眠は、人生のうちの三分の一を占めていると言われていますが、 そんなにも沢山の時間を使って眠る必要があるのでしょうか?
世の中には一日3時間しか眠らなくても、仕事をフルにこなし、2 1時間を有意義に過ごしている人さえいます。
そもそも睡眠とは一体なんのためのものでしょうか。
体を休めるためと思っている人もいますが、実は体よりも 「脳」を休めるためのとても大切な時間なのです。
体は少し横になったり、栄養ドリンクを飲んだりする事で回復を早めたり促したりしてくれます。
しかし、脳は起きている間中、体に様々な信号を送り、フルタイムで働いているのです。
唯一「眠る」ことで、脳を休めているのです。
ですから、眠りの質が良くないもしくは、時間が足りないという事は、それだけで「脳を疲れたままにしている」つまり、体の様々な 部分への信号をしっかり送れなくなり、体に不調が生じてしまうと いうことなのです。
また深く眠る事で、成長ホルモンが分泌されて、新陳代謝を促す働きもあるのです。
眠らない人はどのような状態になるのか?
睡眠の大切さは少し分かっていただけたでしょうか。
では、もしも睡眠を怠ってしまうと人はどんな風になってしまうの でしょうか。
★ 集中力がなくなる★ つねに頭がぼーっとしている ★ 顔色がすぐれない★ 何をしてもすぐに疲れる
★ 目の下にクマができている
どれも正解です。 特に、今回の「睡眠障害」についてはこれ以外にも、
心臓病や、糖尿病といった現代人を苦しめる病気にもなりやすい状態に陥ってしまいます。
★ 事故を起こしやすい状態になる★ 感情のコントロールができなくなる ★ 体の組織にトラブルが生じやすくなる★ストレスを感じやすい★精神疾患のリスクが高まる。
このような数多くのリスクが考えられますので、睡眠は本当に大切なのです。
よく眠れるように工夫してみましょう。
では、睡眠の質を上げるためにどうしたほうがいいのか?対策を一緒に考えてみましょう。
- 睡眠2時間前の入浴や食事は控える
- 温かい飲み物で体の体温を維持し眠気を促す
- リラックスできる音楽を聴く
- 規則正しい生活を送る。
- 朝に日光を浴びて体内時計を整える。
- 自分に適した寝具を選ぶ
など、いろいろな方法があります。体を最大限リフレッシュさせるためにできる行動を心がけてみましょう。
おのずと、学力が上がった。仕事が上手くいった。気持ちが楽になって明るい自分を取り戻した。など良い流れに結びつくことだと思います。
睡眠時無呼吸症候群は自分で気づくことが難しい疾患です。早期発見と対策を心がけて活力ある生活を目指しましょう。